早期発見が大事です!
胃がんも大腸がんも早期発見が大事です。そのためには定期的な内視鏡検査が必須です。特にピロリ菌感染がある人や家族歴で大腸がんがある人は考えてください。なぜ、早期発見が大事?
以前私が外科医をしていた時代ではがんは外科の領域で、内科でがんの診断がつくと外科に回って手術が行われていました。早期がんでも進行がんでもおなかをズバッと切開して、胃の一部や大腸の一部を切除する。これががんの治療の基本でした。しかし・・・今の時代はごく早期のがんならば外科に回らず、内科の先生が内視鏡で病巣切除をしてくれます。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)です。これならばおなかを切らずに、胃や腸を切ることなくがんの治療が行えます。入院も短期間で、治療後の食事の量が食べられないとか、便通異常などの後遺症が出にくいです。もちろん今の時代は外科治療も進歩していて、おなかをズバッとは切らずに、何か所か穴をあけて、腹腔鏡で手術です。さらにはロボットでの手術もあります。ただし、外科治療は臓器の一部を失います。内視鏡治療なら臓器を失わずにがんの治療が可能です。
症状が現れないうちに検査をして、たとえがんがあっても内視鏡で治しましょう!
TM 内科・内視鏡クリニック