肝機能障害について
健診やドックでよく指摘される項目に肝機能の異常があります。軽微な異常から、かなりの異常まで幅広く見られます。自覚症状がない場合がほとんどで、「肝臓は沈黙の臓器である」を裏付けています。B型やC型のウイルス性肝炎はほとんど見ません。アルコール性もそれほど多くなく、今は非アルコール性の脂肪肝による肝機能障害の方がもっとも多く見られます。20代から60代まで男女を問わずに幅広く・・・。アルコール性肝障害の場合も脂肪肝になりますが、禁酒によって数値が改善します。非アルコール性の場合はメタボが原因で脂肪肝が起きてくることが原因です。ですから、治療はメタボを改善することです。肥満があればダイエットによる減量です。脂質異常や糖尿病などの生活習慣病があれば、これらの治療です。メタボによる脂肪肝もそのうちの2割程度に長い経過で肝硬変や肝臓がんになることが知られています。今は大丈夫だからと安心せず、早めに治療を行っていきましょう。まずは食事と運動によるダイエットです!
TM 内科・内視鏡クリニック