一度飲んだら止められないんですよね
患者さんからよく聞かれる質問です。高血圧の時、そして脂質異常の時・・・。一生飲むか飲まないかは患者さん自身の問題です。一度飲むと止められない訳ではありません。極端な話、受診せずに薬を貰わなければいいだけです。依存症になるわけではありません。しかし、血圧にしろ脂質異常にしろ今の薬はそれをコントロールすることはできますが、完全に治してしまうことはできません。そういった意味では飲み続ければコントロールできますが、止めてしまえばまた元通りという訳です。コントロールできなければ将来脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。何でもかんでも薬を処方する今の医学にも問題があるのかもしれませんが、薬を飲みたがらない患者さんも結構いらっしゃいます。健診の数値をみて、「薬を飲む必要がありますね。」「でも、一生飲まなければいけないんでしょ?」といった会話です。飲む必要性に関してクドクドと説明しても、結局「飲みたくない。身体に悪いと聞いている。」という具合です。確かに、私が学生の時、薬理の教授から「薬物は毒物である。」と教えられました。でも、その毒物(薬物?)で救われる命もたくさんあります。要は天秤にかけて、飲んだ方が良いか、飲まない方が良いかという選択肢です。こちらサイドとしては臨床研究の結果飲んだ方が良いと思われるのでお勧めするのですが、否定的な面ばかりを強調して飲みたくないとおっしゃる方がいます。繰り返しますが、飲むか飲まないかは患者さんの問題です。説明はしますが、強要はしません。車に安全装置(エアバッグとか、自動ブレーキシステムとか)がついています。でもついているから必ず事故にあわないわけではないし、ついていないから必ず事故る訳でもない。要は確率の問題です。そして起きてしまった時に取り返しがつかない事態に・・・。
飲むか飲まないかはよく考えてください。そしてネットや週刊誌に書かれていることを鵜吞みにしないようにしましょう(過去の記事参照)。