以前の勤務先では先着制の外来でしたので、混雑した時に待ち時間がどうしても長くなってしまうのが気になっていました。ですから、今のクリニックを作るときには外来の予約制をとることにし、電話でもwebでも予約できるようにしました。時間当たりの人数も考えての予約制にしたつもりです。ですが、ありがたいことに患者さんの人数が増えてきて、予約時間を過ぎての待ち時間が長くなってきてしまいました。本当に申し訳ないことです。

 それに伴って待ち時間が長いことに対してのお叱りを受けることもしばしばあります。ただ、できるだけ丁寧に診察したいという気持ちと、受診していただける患者さんは皆診察したいとの思いからで、決してダラダラと検査・診察をしている訳ではないということはご理解いただきたいです。アメリカでは単位時間に診察する患者数で外来医師の能力の評価がされるようです。したがって、病気以外の話は全くなく無駄を省いた外来診療が常であるようです。日本ではどうでしょうか・・・。

 私は、病気だけを見るのではなく人としての患者さんを診るということを考えると、病気以外の話も重要だしそれはかかりつけ医としての重要な職務であると考えています。では、予約患者数を減らしては?というご意見もあると思いますが、クリニックとしての経営を考えるとそれもできません。発熱外来を午前中にも行うようにしたのは、近隣では発熱患者は診ないというところがあるのを聞いて、少しでも地域医療に貢献したいとの思いからです。そのせいでお待たせする時間が長くなっているのも事実です。

 結局のところ待ち時間が長くなってしまうのはある程度やむを得なく、そこは頭を下げる以外の方法がわかりません。クリニックのスタッフもそれについては十分にわかっています。少しでも効率よく診察できるようにといろいろ考えて配慮してくれています。もし、クリニックに対して苦情があるようなら、直接院長である私に言ってください。もし、思いつく改善策があるようなら、是非私に教えてください。もちろん自分たちも改善できるように最大限努力いたします。

TM 内科・内視鏡クリニック