便秘について
便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。十分量かつ快適にという部分が大切です。毎日少量出ているだけでは便秘ではないと言えないし、2~3日に1度の排便だから便秘であるとも言えないのです。そして、便秘症という病名がつくためには便秘症状のために生活に支障をきたした状態であることが必要です。極端に言えば、1週間に1度しか排便がなくても生活に支障がなければ、便秘症ではなく治療の必要はない。しかし、毎日出ていても腹部の不快感があって生活に支障があれば治療の必要があるわけです。そして便秘症の症状で多いのが、腹痛と下痢です。出ないときは比較的快適に過ごせていても、腹痛を伴う下痢が起きると病院に行く。そして、下痢の治療がなされる結果、便秘は改善されずにまた時間をおいて腹痛と下痢がやってくるといったサイクルになることが多いです。最近は比較的若い人に腹痛と下痢で受診する方が多く、その多くは便秘が主体です。便秘の治療をすることによって、腹痛と下痢が改善されることが多いと感じています。
便秘と下痢を繰り返すなどの便通異常が長く続くときは一度受診して相談してください。もちろん癌などの大きな病気が原因であることもありますので、大腸内視鏡検査を受けて、その後に治療を行っていくことをお勧めします。便秘症の治療は結構根気がいります。すぐに快適に改善するといったことはまれなので、じっくり食事や生活習慣も含めて治療を続けていくことが必要です。