今回は胃内視鏡検査(以下胃カメラ)についてお話します。大腸内視鏡検査よりも胃カメラの方が辛かったという方も多いと思います。喉を通る時の抵抗感が痛みとして強く感じられ、しかも検査中ずっと喉の違和感が続いている・・・。咽頭反射の強い方はオエッ、オエッが検査中ずっと続いて涙が出てしまう。私も咽頭反射が強いタイプで胃カメラが終わった後は枕が涙で池になっていました・・・。

そんな胃カメラ検査、どうすれば楽に受けられるでしょうか。第一は検査する側(医者)の問題ですが、私は決して強くは押さない!を心掛けています。特に喉の通過時は押して通すと擦れて検査後も痛みが残ったり、血が出たりすることもあります。それは数日で治りますが、検査中も後も苦痛が残ってしまいます。内視鏡が喉を通り、胃を空気で膨らませ、短くても7~8分以上は検査が続くので、どのタイミングでも可能な限り押し込まないようにしています。検査時間の短縮はあまり考えていません。胃の病気は診断が難しく、早期がんの診断には狭帯域光観察や拡大観察、場合によっては色素散布や生検が必要であり、急ぎすぎると見逃しの原因になります。無駄な時間は作りませんが、胃全体を観察するにはある程度の時間は必要であり、それが私の場合は7~8分くらいかかってしまいます。

第二は受ける側(患者さん)の問題です。検査は緊張しますが、過度に緊張して肩や首に力が入るとカメラが喉を通りにくくなり、やる側(医者)も押さなければならなくなってしまいます。緊張しますが、首と肩の力を抜くことが楽に喉を通すための大事なポイントです。もう一つは首の角度です。口からカメラを入れるときに顎を引きすぎると口から喉への角度が急になってこれもカメラが通りにくくなる原因になります。顎を前に突き出すような姿勢が取れるとカメラも通過しやすくなるでしょう。つまるところ医者サイドと患者サイドがうまく協力し合えると楽な胃カメラ検査ができるようになるということです。楽に検査ができたら、医者の腕だけでなく、患者さん(自分)も上手にできたから、と思いましょう!
それでもどうしても緊張感が強くて身体に力が入ってしまう方(ほとんどの方ですが・・・)のために鎮静剤や鎮痛剤があります。
次回はそれについてお話ししようかと思います。

TM 内科・内視鏡クリニック